実りの秋へ

酷暑の夏が終わりに近づいてきました。トウモロコシ畑のトウモロコシが収穫を待つかのようにぐんぐん成長してます。稲の色も、金色に変わり、香りを放っています。雨上がりは特に、”稲”の香りがします。トンボは、蕎麦畑の上を飛ぶのが好きなようで、夕暮れ時、遠くから見ると、羽根がキラキラ舞っているようです。春にタラの芽を摘んだ後、その樹が大きく育って、このところよく鳥がやってきます。葉っぱの先についた実のようなものが、おいしいらしく、しばらくついばんでから、人の気配に気づいて飛んでいきました。雨の日は、カエルがどこからかでてきて、ぴょんぴょん跳ねています。暑い日は、セミがまだ鳴いています。季節の変わり目は、にぎやかです。人間も移り変わりについていけるように、と、身体と心のバランスを意識しながら、すごしています。都会から自然豊かな場所へ移って、ライフスタイルも、ライフステージも、すべてが変わって気づくのは、日々の暮らしと自然が近いことで、得られる恩恵がいかに大きいかということ。エンターテイメントが少ないことや、不便さが、身体を、心をしっかり見つめる強さを与えてくれました。受け身でなく、能動的に自分を楽しませる工夫をするようになりました。どうしたら心地よいのか。家族のケアどころか、自分のケアもままならない時間もあったなと思い返します。そのときは、それがせいいっぱいだったのですが、本当の豊かさを味わえる環境が広がること、恩恵を受ける人が少しでも増えていくことを願わずにいられません。穏やかで平和な気持ちでいられるように。幸せを感じながら日々の暮らしを営めるように。