夏の朝、川辺で静かにすごつ時間。何度も通っていると、だんだん、川の表情がわかるようになってきます。雨が降った後は、少しにごっている。夏休みの間は、なんとなく人が入った気配がします。早朝、勢いよく流れる水は、まるで生き物のようです。川にも感情があるみたいに。絶え間なく音をたてて流れる様子を見ていると、聞いていると、一瞬たりとも止まることはなく、すべては循環なのだとおしえてくれます。人間の身体も、感情も、活動も、目の前で起こる出来事も、すべて。家の中の空気も、日々の小さな行為も、本当にすべて。ただ流れを眺めていると、少しずつ、考え事や感情も一緒に流れていきます。気がすむまでずっと眺めていると、いつの間にか時間を忘れて、ふと何もなくなるような瞬間がやってきます。空と一体になるようの感覚がやってきます。今日も流れる。流れる。